『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本』高校物理初学者にもオススメの良書紹介する
『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本』は高校物理初学者に自信をもっておすすめできる僕の一押しの良書です
表紙が萌え絵だからといって侮ってはいけません!
本書の概要
『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本』シリーズは3冊に分けて出版されています。
「力学・熱力学編」「電磁気編」「波動・電子編」が出版されています
また、本書はStory、POINT、チェック問題、まとめの部分で構成されています。
Storyはキャラクターとの対話形式になっており、知識ゼロの状態から徐々に高校物理の本質に近づいていくことができます
さらにこの本はあの阪大の人気Youtuberである「はなお」氏も過去に紹介されています
はなお氏と同様に僕も授業中はずっとこの本を読んでました(笑)
正直、公立高校の教師がやるような授業よりも数倍分かりやすいです(先生方すみません汗)
本書のレベル・対象者
本書は高校物理初学者、物理が苦手な方、物理を得意にしたい方まで幅広い方にオススメです。
逆にオススメできないのは、受験直前期で演習をガンガンやらないといけない時期に取り組むことです。
ただ、演習してて抜け落ちている分野があれば、本書に戻ってその分野を復習するようにしましょう
本書の特色
(1)キャラクターとの対話形式で学ぶことができる
本文はキャラクターとの対話形式で進められ、マンツーマン感覚で重要な考え方を吸収できます。
このキャラクターがどうこうというより、本文を通して著者の会話口調で書かれているので、身につけたい必須知識、難解な概念・本質が自然と頭に入ってきます。
これは実際に手に取って読んでみないと分かりにくいですが、本当に自然と頭に入ってくる感覚があります。予備校の人気講師の授業を受けている感覚に近いと思います
(2)物理現象のイメージをつかめる
本書は、物理で一番大事だと言われる「イメージをつかむこと」を重要視しており、複雑な物理現象を初学者でも分かりやすいイメージに落とし込んで容易に理解できるように構成されています。
これが本当に重要で、ただ公式を暗記するだけの学習から脱却し、一気に物理が得意科目になります
わかりにくいと思うので例を挙げると、抵抗値R(Ω)の公式 R=ρ×l/S[ρ(Ω・m)
は抵抗率、l(m)は長さ、S(m^2)は断面積]という超基本的な公式がありますよね
これをただ暗記するのではなく、ストローをイメージすることで暗記しなくてもこの公式が使えるようになります
ストローは長ければ長いほど抵抗が大きくなって飲み物が吸いづらくなりますよね。よって長さlが大きいほど抵抗値Rは大きくなるから、長さlは分子にくる。
同様にストローの断面積が太ければ飲み物は吸いやすくなる。よって断面積Sが大きいほど抵抗値Rが小さくなるため、断面積Sは分母にくる。
このように物理公式をイメージで理解することで、物理の本質に近づくことができるのです。
(3)チェック問題で即座にアウトプット
本文を読んで理解したことをすぐにチェック問題でアウトプットすることで、しっかりと定着することができます。
受験勉強はインプットとアウトプットのくりかえしで知識を蓄えていくことが重要なので、それを1冊でできるのは大きなメリットになります
本書の使い方
使い方は強いて言うなら、「とにかく読んでチェック問題を解く」ですね。
受験本番が近い方は苦手な分野だけ取り組むなど工夫して取り組むと良いですね。
基本的に1ページずつ本書の順番通りに読み進めていけば大丈夫です
本書の次に取り組みたい参考書
良問の風
難易度としては、センター試験~MARCH・中堅国公立レベルの問題集です。
正直、こちらの問題集は時間に余裕のある方のみでよいと思います。
漆原の面白いほどにしっかり取り組めていれば、この先のレベルの問題でちょうどいいくらいの実力がついているからです。
物理重要問題集
物理の重要問題集は化学のよりも難易度が高めです。MARCH・中堅国公立~早慶・旧帝大レベルであるといえます
A問題とB問題に分かれていますが、難関大を除いてA問題だけで十分です。
B問題はかなり難易度の高い問題が並んでいるので、余力のある方は挑戦してみてください
次に紹介する名問の森とは違って1冊にまとまっているのも良いですね
名問の森
名問の森も同様にMARCH・中堅国公立~早慶・旧帝大レベルとなります。
こちらと重要問題集はどちらか片方に取り組めばいいです。
というのも物理は各大学の過去問を解くのが非常に重要なので、スムーズに過去問演習に入るためです。
こちらと重要問題集はデザイン・レイアウトの気に入ったほうを使ってください
難問題の系統とその解き方物理
これは超難関大学向けとなります。本当に余力のある方のみチャレンジしてみてください。
まとめ
以上、『漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本』の紹介でした
僕が参考書学習にハマるきっかけとなった本だったのでかなり熱をいれて紹介できたと思います(若干空回りしてますかね汗)
本当にオススメなので物理選択者は絶対1度は手にしてみてくださいね(^^)/
大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[波動・原子編]が面白いほどわかる本
- 作者: 漆原晃
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2014/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本
- 作者: 漆原晃
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大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[電磁気編]が面白いほどわかる本
- 作者: 漆原晃
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